あなたの空き家は大丈夫ですか?
令和5年6月『空き家対策特別措置法』の改正が可決しました。これにより、固定資産税が6倍になる対象の空き家が増えることとなります。放っておくと大変なことになります。あなたの空き家は大丈夫ですか?
空き家対策特別措置法とは
空き家が放置されることで起こり得る諸問題を解決したうえで、建物自体の再利用や処分を目的とした法律です。2015年5月に全面施行され、これまで所有者の許可なしでは不可能だった敷地への立入・調査、住民票や戸籍などから個人情報を確認できるようになりました。調査によって問題があるとみなされた空き家は「特定空家」となり、行政は所有者に対して不動産管理の助言・指導・勧告・命令を実行できます。
命令に従わない場合はどうなる?
罰金50万円・行政代執行で建物解体。解体費用は空き家所有者へ請求。
改正後3つのポイント
01
管理不全空き家
の新設
状態は悪くないが1年程度住んで(使われて)いない『空き家』と、状態が悪く周囲に悪影響を及ぼすような『特定空き家』の間の空き家として、「管理不全空き家」というカテゴリーを新設。
02
管理不全空き家は固定資産税の減免解除
大勧告を受けた「管理不全空き家」は、固定資産税が6分の1に減額される住宅用地特例が解除されます。
03
所有者の
責務強化
大現行法の「適切な管理」に対する努力義務に加えて、「国・自治体の施策に協力する」という努力義務が追加されました。